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2017年2月22日 (水)

いのち壊れて輝いて

最近ご縁をいただいた方から、ご自身の病についてお話を伺いました。

16歳で難病に侵され、頭皮は焼きごてを当てられたような熱い痛みとともに、髪の毛が大量に抜け落ち、輸血で一命をとりとめるも、十本の指先すべてに膿が溜まり、その痛みで眠ることもできず、縫い針を自ら刺して膿を抜き取る生活を2か月間続け、その後支えをなくした爪が十本ともはがれ落ちたそうです。
それと同時に、あごにも鈍い痛みが広がり、食事中に奥歯が欠け、取り出してみるとつまんだだけで砂のように砕けました。
歯の化膿はじわりじわりと広がり、1か月くらいで全部の歯に及び、20歳で歯を完全に失ったというお話しに、驚き、どう言葉を繋いだらよいのか考えてしまいました。

ご本人は笑顔で、遠い昔話をするように、穏やかに壮絶な闘病話をされましたが、当時は死に場所を探すような日々だったそうです。

16歳で発症し、病名が判明したのは27歳のとき、「無腐性壊死(AVN)」でした。
私も初めて伺う病名で、骨壊死症ともいわれ、骨に血液が供給されなくなることによって起こり、無血管状態になると、骨組織の破壊(壊死)が始まります。

この病の最も多い原因は、副腎皮質ステロイド(プレドニゾン・デキタメゾンなど)であり、AVNはがんの治療中に起こることが最も多いようです。
この方も病名が判明するまでに11年かかっており、薬剤の影響が考えられますね。

これほど辛い病に、さまざまな治療や自然療法を試み(以前、都内でホメオパシー健康相談も受けたそうです)、現在は不自由はあるものの、軽やかに何でもこなし、自宅で梅干しや漬物も作るそうです。

一時は体重が22kgまで減ったこともありましたが、今はご自分のペースで、「日々が新しい日の誕生(詩の一節)」と考え、いのちの記念日の今日あることに感謝しているそうです。
病という闇を生きるしかばねだったと振り返り、被害者意識や比較地獄に落ちた過去は、自分自身が作った闇、エゴであると気づき、現在は病に苦しむ方の光となって活動されている姿は感動の一言です。

ご興味のある方は是非、ご本人(かとうみちこさん)の著書「みちこ、笑ってごらん!(日本図書館協会選定図書)」 、「いま、生かされている私」をご一読ください。


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