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2015年6月 9日 (火)

日本の野菜は安心?

日本産の農産物は世界一安心・安全と考えて、こだわって購入している人も多いと思います。
輸入野菜は農薬が心配、国産野菜なら安心。
しかし、実は日本産の野菜にも注意が必要なのです。

2014年、台湾の衛生福利部食品薬物管理署の発表によると、通関検査で不合格品が多かったのは、なんと日本からの輸入農産物と加工品だったのです。
みかん、ネギ、緑茶などが残留農薬に関する規定に違反していたといいます。

日本産のみかんからメチダチオンという農薬が、1.4ppm(みかん1kg当たり1.4mg)検出されました。
台湾の残留基準は1ppm以下だったため、廃棄処分となりました。
しかし日本の基準は5ppmのため、日本国内ではメチダチオンを含むみかんが当たり前のように流通しています。
台湾では0.4ppm超えたみかんが廃止処分され、日本では台湾の5倍の農薬が使用されたみかんを食べているのです。
みかんの皮で手作りマーマレード・・・想像してだけで、残念過ぎます。

このメチダチオンは、いよかん、ポンカン、デコポンなどほとんどの柑橘類栽培に使用される有機リン酸系の殺虫剤(主にカミキリムシ対策)です。
問題はその毒性の高さ。
劇物扱いの農薬で、1日の摂取許容量も他の農薬に比べて断トツに低く設定されているほどです。
それにもかかわらず、柑橘類の残留基準値が他の作物に比べて高いという矛盾を感じます。

EUでは2004年に使用が禁止され、2012年には輸入品の基準値を、日本の250分の1に当たる0.002ppmに下げています。
EPA(アメリカ合衆国環境保護庁)では発ガン性農薬リストに挙げられており、中国でも禁止の方向といわれています。
世界的に使用削減の方向にあることから、製造していたスイスのシンジェンタ社は2011年に製造中止を決めました。

このような状況のなかで、なぜ日本では現在も大量に使用しているのか?
それは全国農業組合連合会(全農)が、メチダチオンが殺虫剤のロングセラーとして定着しており、農家が農業を営む上で必要不可欠と位置付けているから・・・
というだけでなく、日本での開発、製造、販売の権利を2012年にシンジェンタ社から買取り、全農を通じて広く販売しているからのようです。
農薬による健康被害が疑われ、世界的に使用削減に向かう中、全農はどこへ向かおうとしているのでしょうね。

農薬は食品添加物と違い、表示がありません。
私たち消費者が賢くなって、できるだけ生産者の顔が見える、もしくは信頼できる店舗で購入する以外、健康を守ることは難しい時代になったのですね。


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