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2013年9月 6日 (金)

齋藤美奈子さんのウィットに富んだコラム

先月の28日付、東京新聞の本音のコラムに掲載された「(原発は)壊れたトイレ」を書かれた文芸評論家の齋藤美奈子さんの文章は、いつもエッジとウィットに富んでいて素敵です。東京新聞を購読されていない方にも、ぜひ読んでいただきたいと思い、ここに全文を掲載いたします。

 先日,水洗トイレにトイレットペーパーの芯を流すという失態をやらかした。あっと思ったときは後の祭り。二十分ほど格闘するも,異物がつかえて水が流れない。
 次の手を思案しつつ思い出したのが「原発はトイレのないマンション」という言葉である。使用済み核燃料の最終処分場も決まらないまま稼働する原発を皮肉った表現だけれど「トイレがない」は実感に欠ける。怖いのは壊れたトイレだ。
 レベル3(重大な異常事象)の認定が検討中の今の福島第一原発は壊れたトイレに近い。汚水が便器からあふれ出し,バケツを集めて次々ためるもバケツも破損。汚水は床にたまり,トイレの外に侵出し,このままだと家中の床はおろか玄関から外に出て隣家にも影響しかねぬ状況だ。
 それなのに,この家の主は「うちで五輪を開こうぜ」などとはしゃいでいる。私には壊れたトイレを放置して,友人をパーティに招こうとしているように見える。まともな友人なら「順番が違う」と思うだろう。
 汚染水漏れは「五輪に直接関係しない」と語った猪瀬直樹東京都知事。同じく「影響はない」と述べた菅義偉官房長官。このセンスが事態を悪化させる。私は五輪を歓迎しない。「お手上げなんだ。助けてほしい」と首相は他国に頭を下げるべきなのだ。官邸のトイレにトイペの芯を流しに行きたい。

齋藤さんがおっしゃるように、危機管理のセンスがない政治家たちによって事態は悪化しています。今日の日本経済新聞によると、韓国政府は9日から、日本水産物の輸入規制を強化するとのことで、福島など8県からは放射性物資の検出の有無にかかわらず全面禁止、他の地域さんも微量でも検出されれば事実上輸入ができません。

この過剰にもみえる対応は、韓国での日本水産物の買い控えが原因です。大手スーパーのイーマートでは今夏、日を追うごとに売り上げが落ち、現在は日本産は扱っていません。これは、7月に東京電力が福島第1原発の汚染水流出の可能性を認め、その後正式に確認。外洋にも流出した可能性があるなど、韓国では連日、動向が詳しく報じられているため、ソウル市内に住む女子大学生は「ニュースを見ていると何となく怖くて魚を食べる気になれない」と話します。

また小売店は風評被害の自衛策に乗り出したり、先述のイーマートでは先週から、水産品売り場に放射性物質の測定器を常備し、顧客の要請があればその場で測定するサービスまで始めました。「日本産は扱っていません」との横断幕を掲げるスーパーも登場し、さらには日本産のスケソウダラをロシア産と偽装表示して摘発された外食店もでている、この現状を、日本の政治家はどう考えているのでしょう??

私も官邸のみならず、霞が関中のトイレに芯を流しに行きたい心境です。

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