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2012年5月28日 (月)

新種のアレルギー

5/11付、消費者庁のホームページに「コチニール色素に関する注意喚起」が載りました。

http://www.caa.go.jp/safety/pdf/120511kouhyou_9.pdf

コチニール色素とは、中南米原産の昆虫でコチニールカイガラムシなどのエンジムシが原料の赤色着色料で、食品衛生法で認められた食品添加物です。清涼飲料水や菓子、ハム、水産練り製品、口紅など多岐に使用されていますが、ご存じでない方はまさか虫からとった(これが植物ならともかく)色素で食品を染めていたことに驚かれるかもしれません。そしてこれは石油由来の合成添加物ではなく、天然色素に分類されます。

使用目的はオレンジや赤、赤紫に染めることであり、数年前にアレルギーの問題が浮上するまではリキュールの「カンパリ」の色付けに使用されていることで有名でした(現在は合成着色料に切り替え)。

これまでに、独立行政法人国民生活センターや地方自治体の消費生活センター等にはアレルギー症状の事例は寄せられていませんが、コチニール色素を含む化粧品の使用や食品摂取により、アナフィラキシーを起こしたと推定される事例が、1960年代から20ほどの論文等で報告されています。

急性のアレルギーを発症した場合、呼吸困難などの重篤な症状となる可能性もあるため、消費者庁は注意喚起を行った、とのことです。論文ではかゆみ、じんましん、発疹、呼吸困難などが報告されており、かゆみなどの体調変化を感じた場合は、すみやかに皮膚科やアレルギー科を受診するようにと書かれています。

まぁ、このブログを読んでいる方は、食に対する意識も高いと思うので、わざわざ人工的に着色したものを食べているとは考えにくい・・・つまり記事にするまでもないでしょう。しかし今日から読む方がいるやもしれません。注意喚起は必要ですね。

個人的にはなぜ日々食べるものに着色する必要があるのか理解に苦しみます。お祝い事などでたまに少量、それもできればクチナシや赤紫蘇といった古くから使用されているものを使う方が安心であり、特別な日により一層の彩りを添えると思います。その程度でいいんじゃないかな~。美味しそうに見せかけるための着色料なんて不要だし、そんなもの食べても美味しくも栄養にもならない!と知る賢い消費者になって欲しいと思います。

さてここまで読まれた方は、コチニールカイガラムシが原因物質と思われているかもしれませんが、実はそうではありません。この虫を着色料として粉末に精製する過程で混じる不純物のたんぱく質がアレルギー反応を起こすといわれています。

さまざまな技術が高度になるほど自然からかけ離れた食品になっていきます。人工的な手を加えるほどに、食べなくてもよいような物質が取り込まれてしまします。100年前の、1000年前の人間はそのような物質を口にしていたでしょうか。昨今増加するアレルギー疾患と食の問題は無関係なのでしょうか。今一度、食を見直すきっかけになればよいな~と感じ、記事にしてみました。






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2012年5月 9日 (水)

家計の食料品支出、パンが初めて米を逆転

3日にみそ汁離れについて触れましたが、その翌日、一般家庭の食料品への支出額で、2011年にパンが初めて米を上回ったという報道がありました。米の購入量そのものが減少しているのに伴って支出額も落ち込んだようです。米とパンの支出額は05年までは一貫して1万円程度の差が開いていましたが、06年以降は急速に接近し、ついに11年に逆転してしまいました。

もう「わが国の主食は米だ」と言えなくなる日も近いようで、米離れが当然みそ汁離れの原因となっているのですね(涙)。

そればかりか高齢化や共働き世帯の増加を背景に、コンビニの総菜や弁当など調理済みの食品の比重がじわり上昇。日本人の食生活が大きく様変わりしていることを映しています。

これではますます安心で安全、温かな食卓は遠のくばかりです。我が家も共働きで手を抜かざるを得ない場合があります。それでも家族の健康は、私の作る料理によって左右される、つまりは健康という大きな責任を任されていると自負しています。毎食でなくても、1日(無理なら2~3日)のトータルでバランスがとれるように考えたり、創意工夫ができる点もあるでしょう。そしてなにより日本人の肉体は和食によって維持されてきたことを忘れず、是非とも和食回帰してほしいと願っています。

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2012年5月 3日 (木)

みそ汁離れが未婚率を増加させる?

昨日は十数年ぶりに柏餅を作りました。見かけが餃子のようになってしまったので、さっさと食べてしまい、写真がないのが残念です。

柏餅は、新芽がでるまで古い葉が落ちないことから、子孫繁栄(家系が途絶えない)の願いを込めて5/5の端午の節句にいただくようになったそうです。元々は東日本の文化が、参勤交代によって全国に広まり、現在まで続いています。行事ごとには現代人が知らずにいる深い意味があり、昔の人々の願いが込められていることに気づかされますね。

先日は、「和食を無形文化遺産に申請」という話題を記事にしましたが、これは日本人の和食離れをなんとか食い止め、和食の魅力を次世代に再確認、継承したいという危機感が感じられます。個人的にも食生活に季節感がなくなったことや行事の意味や決まりごとが曖昧になっている点を改善したいと常々考えています。

しかし状況はもっと深刻なようです。東京ガス都市生活研究所の調査によると、首都圏の20~80代で「みそ汁を毎日1回は飲みたい」という人が、1990年の77%から2011年には65%に減少。特に20代では半数以下!!になっているそうです。朝食にごはんとパンのどちらを主にたべているかという設問には、ごはんが90年の44%から11年に34%に減少。パンやシリアルは35%から40%に増加という結果です。

みそ汁でこの結果ということは、行事でしか食べないような料理はもっと食べていないってことですよね。その上、スナック菓子やビスケットだけの朝食・昼食、サンドイッチに焼きそばといった「主食重ね」の夕食、食器を使わずアルミホイルを皿代わりにする食卓もあるようです。実際、私の知人にも、食器洗いが面倒という理由で紙皿を使う人がいました。

「あたたかい食卓」「一家のだんらん」というのが家庭の一つのイメージ、理想であった時代は遠くなってしまったのでしょうか。数日前の政府発表によると、生涯未婚率(50歳時点で一度も結婚したことがない人の割合)は男性20.1%、女性10.6%と、初めて男性が2割を突破しました。この数値は、30年前より男性が約8倍、女性が2倍以上に増えた計算。未婚の理由としては、「いずれするつもり」、「適当な相手に出会わない」、「結婚資金が足りない」などだそうですが、それ以外にも幸せな食卓がイメージできない人が増えているのではないかと想像します。スナック菓子やアルミホイルでの食事には、家庭のぬくもりが感じられません。結婚してもそんな食卓ならしてもしなくても一緒?

少し前に年長者の方から、苦労を承知で結婚したいという人が減ったという話を伺いました。「3高(高身長・高学歴・高収入)」などというのが結婚の好条件のようにいわれた時代もありましたが、これが幸せのバロメーターになろうはずがありません。

幸せな結婚がしたい、あたたかい家庭を取り戻したい、と願うならば、まずは具だくさんのみそ汁づくりから始めてみませんか。あたたかい食事と家族の何気ない会話があってこそ、また明日も頑張ろうという気持ちが湧いてくるように感じます。また発酵食品であるみそは日本人のソウルフードであり、ご先祖様がそれを食べて私たち子孫に命をつないでくれた、つまり私たちの細胞はみそでできている!といっても過言ではない・・・? 5/5はみそあんの柏餅でも食べようではありませんか。

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