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2011年11月27日 (日)

予見されていた炉心溶融

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本日はお天気もよく、絶好の紅葉狩り日よりでした。とはいえ、今年は寒暖差が少ないため、紅葉が遅れているようです。もみじだけでなく、珍しい11月桜も咲いており(中央写真)、美しい八重を撮ったつもりが、ボケボケで残念!他にも花の少ない時期なのに、さまざまな花を見ることができました。

さて本日は、夕方から放送されたTBS「報道特集~告白・私が東電を辞めたワケ・・・予見されていた炉心溶融」についてです。電力マンの虎の穴と呼ばれる東電学園(07年に閉園)から叩き上げ、福島原発で働いてきた技術者が東電を辞めた理由、それは彼が現役時代に目撃した事故によります。福島原発では以前にも冷却装置の動力である非常用ディーゼル発電機が、ひざ丈まで水に浸かる事故がありました。ってそんなことがあったの?というほど何も知らないことにビックリします。そこで彼は上司に、津波が起こった際の動力確保について進言しますが、その件はタブーであると告げられます。その後、福島の山奥で原発反対運動をする方(40年間東電から電力を買わずに自家発電をしており、地元では原人と呼ばれているらしい)と出会い、彼は東電を去る決断をしました。

彼は04年スマトラ沖地震で起こった津波被害の際にも、地元の機関誌に津波による原発の危険性について寄稿しています。それらが今回の事故に活かされることがなく、大変残に思います。その時点で国や東電が思慮深く考えを巡らせていたら、この人災を少しは軽減できたのではないかと・・・。

彼は福島原発事故後に熊本に移住し、現在は畑を耕し、自家発電などのコンサルタント業をしています。また仲間とともに、農業用水などを利用して行う小水力発電に取り組んでいるそうです。そういえば以前新聞で、熊本県では電力の地産地消を目指す政策に取り組んでいるという記事を読んだように思います。

彼は東電を辞め、現在の生活を「気持ちいい」と表現しました。従来のエネルギーにどっぷり依存して生きるより、多少不自由でもクリーンエネルギーに移行し、自然とともに生きることを選んだ潔さ、ステキです。

今朝の読売新聞には、三陸から房総沖で、津波を伴うM8級の境界地震が今後30年以内に起こる確率は30%となったと書かれていました。地震や津波は人命が失われるだけでなく、そこに住む人々から故郷や職や財産などをもろとも奪うものです。回避できない自然災害ですが、原発事故は避けることができます。今回も自然災害だけなら、これほどまで広い地域に被害が広がらず、また長期化せずに済んだはずです。今も終息しない福島原発の影響は、今後廃炉になっても、人体に影響がなくなるまでには10万年もの年月が必要となります。目にも見えず、痛くもかゆくもないからこそ恐ろしいし、人間にはコントロールできないものであると認識し、厳しい決断をするべきときではないでしょうか。


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