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2010年12月24日 (金)

めざせ、パーティー力アップ!

今年は女子会という言葉がよく聞かれましたが、来年は是非、女子だけで集うのではなくパーティー力(りょく)を養おうではありませんか。

実はこの秋、20年以上会っていなかった友人たちと神戸で集まる機会がありました。古い友人とはよいもので、まるで20年前に戻ったかのような楽しい時を過ごすことができました。その頃はみなが独身だったこともあり、毎週のようにどこかに集まってパーティーがありました。学生時代にも変わったパーティー、たとえば必ず水玉模様を含むコーディネートをしなければならないとか、色やデザインに約束事がある集まりがあったものです。他にもおでんパーティーやPot Luck Partyがよく行われました。バブルというはじけた時代だったこともありますが、その後も度々開催されたのは、私のまわりにお祭り好きの人が多かったのかもしれません。おかげで会話が続かないということがなく、どんなに会話が苦手という方とでもある程度は話を続ける自信があります。しかし上手にコミュニケーションがとれているかどうかは・・・?

昔に比べ、私たちのコミュニケーション能力は落ちているといわれていますが、問題なのは対話力が低下していることではなく「パーティー力」の低下であると表現されたのは辻信一教授(明治学院大学国際学部教授で文化人類学者・環境活動家)です。教授によるとパーティー力とは「一緒にいること」であり、この力がなくなってきているそうです。学生が自分たちで集う場をどんどん作っていたアメリカ大学生時代に比べ、日本にはこうした場がないことに驚き、ゼミを持ったときに「自分たちなりの美意識でパーティーができるゼミ」を提案して、自らが音楽を選び、持ち寄った食べ物を楽しみ、回を重ねるどとに少しずつ好きなことをやり、話ができるようになったようです。

そこで見えてきたのは、学校や家庭にその環境がなかったことでした。学生たちが高校を卒業するまで「質問なんかするな。そんな時間があったら答えを覚えろ」という受験対策の教育が強いられています。疑問をもち、尋ね、解決するという非効率なことに慣れていないということがあるようです。対話力低下の原因は、現在の教育や社会を作った私たち大人が競争や効率を優先した結果として起きた問題なのかもしれません。

辻教授は照明を消し、ロウソクを灯して仲間と語り合うキャンドルナイトなどのスローライフ運動の呼びかけ人でもあります。ときに「ああすべきだ」「そうすべきだ」というものではなく、人々や社会、自然との無数のつながりの網の目の中で生かされていることを実感することが大切ではないでしょうか。つながり、そこには必ず相手があり、折り合いをつけなければならない、これをスローと呼びます。なぜなら、つながるには時間がかかるから。時間を惜しまず折り合いをつけることがコミュニケーション力をアップすることになるわけです。

ゆえにパーティーを開こうじゃありませんか。気取った食器や演出はいりません。紙コップ(エコじゃないのでマイカップがべター)に持ち寄った料理、お菓子だけでもOKです。来年は健康をキーワードに集える場を提供できるように努力したいと思うクリスマス・イブになりました。

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