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2010年8月27日 (金)

便利な言葉はズルい

処暑という言葉はどこへやら、猛暑厳しい毎日ですね。しかしこの暑さ、悪いことばかりでもなさそうです。ご近所でも職場でもあいさつ代わりに「暑いですね~」と声をかけると、「クーラーつっけっぱなしで寝ていたら喉がおかしくて」とか、「今月の電気代にビックリ」「子供が熱中症になって・・・」という話を聞くことができました。つまり会話に事欠かない、特に親しいほどではない相手との会話の糸口になるということです。

他にも便利な言葉として「おバカ」「ある意味」「みんな」「コラーゲンたっぷり」「今度、ごはんでも」など日常よく使うフレーズを「ズルい言葉」と定義した新書(酒井順子著)を見かけました。ズルい理由としては、意味をぼかして責任の所在を曖昧にできる上、流行り言葉で誰もが使っているから。もちろん私もよく使っています(汗)。

日本語はS(主語)V(動詞)の並びで「誰が何する」をはっきり主張する言語と違い、ただでさえ曖昧な文章に、これまたボヤーっとしたフレーズが入り込むと、「今度、みんなで食事でも」とか言われても今度っていつ?みんなって誰?食事ってどこで?とつっこみたい衝動に駆られてしまいます。しかしこの曖昧さこそ日本語のよさであり、悪さ、そして日本人らしさのように思えますよね~

以前読んだ本の中に、沈没しそうな船の船長が一刻も早く乗客を海に飛び込ませるために、アメリカ人には「今飛び込めばあなたはヒーローですよ」、イタリア人には「飛び込むと女性にモテモテですよ」と耳打ちし、最後に残った日本人に「残っているのはあなただけですよ(すでにみんな飛び込みましたよ)」と言うとすぐに飛び込んだという笑い話がありました。

日本人ってどういうわけかマイノリティーになりたくない、みんなの中の一人でいたいという気持ちが強いようです。ゆえに多数派意見に同調しやすく、少数派意見よりも正当である(根拠は別として)との錯覚を起こしやすい傾向があるのではないでしょうか。だから「みんな」という言葉をつい鵜呑みにしてしまう。過去に私も「みんなが持っているのに、自分だけゲーム機を持っていない」との主張に負けた経験がありますし、似たような服を持っているのにまた買い物をして、「これが今年の流行り(みんなが着ている)だから」と湧きあがる衝動買いに対する罪悪感を納得させることもあります。

さまざまな場面で使ってしまう「みんな」。ズルい言葉の中でもこれだけは使用を控えて、極力ブレない、流されない自分作りをしたいと思います。で、みんなはどう思います?

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