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2009年4月 3日 (金)

アレルギー体質急増の謎

先月から花粉症ネタが続きますが、本日もアレルギー(花粉症・喘息)について話したいと思います。花粉が強力になって人間に襲い掛かっているわけではなく、人間の方に問題があるという話をしましたね。これほどまでに花粉症患者が増加している理由としてよく言われるのが、戦後、杉が大量に植林されたことがあげられますが、それだけでは説明がつかないことがあります。それは生まれた年代によって花粉症発症率に違いがあることです。昭和20年代以前に生まれた人に比べ、昭和30年以降に生まれた人の発症率は倍増しているそうです。また杉に囲まれた生活をする農村部の人に比べ、都会生活者に発症率が高いことも説明がつきません。他にも20年程前にイギリスで行われた調査結果に、生まれた子供の数や順番で発症率に違いがあるとの報告もあります。第五子以降の子供に比べ、第一子の発症率は4.6倍にも上るそうです。

なぜ昭和30年が区切りになっているのか、なぜよりアレルゲン(スギ花粉)の多い環境で過ごす人の発症率が低いのか、なぜ兄姉より弟妹が発症しにくいのか・・・? 環境・大気汚染・食事などでは解明できない何かがそこにはあるようです。一時、寄生虫感染症が多い東南アジアでアレルギーが少なかった(現在は異なる)ことから、寄生虫に原因を求める専門家もいたようです。過剰なアレルギー反応は問題であり、世界中の研究者が原因を追究していますが、はっきりとは解明されていません。

しかしながら、2002年以降は細菌成分がアレルギーを防ぐという研究結果が相次いで発表されています。昭和30年代、劇的に変化したことといえば、マインドや食糧事情だけでなく、衛生状態が考えられます。感染病が減ることで、乳幼児の死亡率は大幅に下がり、それゆえに清潔さを求めすぎたのでは。ある科学者は、「我々は生活環境を急激に変えすぎたため、私たちの免疫機能がその速度についていけない。究極の衛生状態を追求して、人間以外の生物(細菌やウイルスなどなど)を排除してよいのか。そこから問い直さねばならない」と言っています。

細菌は汚いだけじゃない、生物多様性、そんな話もしましたね。現在ドイツの大学ではアレルギーを防ぐ細菌を特定しつつあり、将来的にはそれらを組み合わせたアレルギーを防ぐワクチン開発も視野に入れているとか・・・う~ん、そこは違うんじゃないかな、もっと生活をスローに戻すことのほうが重要な気がします。それにワクチン接種にともなう弊害を知っている我々こそは、ゆめゆめワクチンでアレルギーが防げる未来などを安易に信じぬようにしたいものです。たとえどんなに花粉症や喘息が苦しくとも・・・

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