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2007年9月16日 (日)

テロより怖い、医療問題!!

R0010727 ↑という過激なコピーのマイケル・ムーア監督最新作「シッコ」を観ました。6人に1人が医療費が払えず無保険のアメリカでは、生きるべきか、死ぬべきかを決めるのは保険会社であり、高齢者や貧困層に冷たい医療の惨状が描かれています。たとえ保険加入者であっても保険金請求の際に、救急車には(意識がなくても!)事前申請が必要であるとの理由から保険金の支払いを拒否されたり、高額な医療に対してはその疾病に有効な根拠がないとの理由から支払いが拒否されます。医師は治療を拒否することで、無駄な保険金の支出を抑えたという旨の報奨金を保険会社から与えられ、政治家には多額の献金で都合のいい法律を作らせているという内容でした。中でも胸が痛むのは、中指と薬指を切断した男性が、保険未加入のために接合手術を金額(中指は$60000、薬指は$12000)で選ばざるを得ず、リーズナブル!な薬指のみ手術を受け、中指は廃棄されたり、医療費を払えない高齢者が姥捨て山のように路上に捨てられたり、「9・11」でボランティアとして救助作業に従事した一般市民が患った疾患に保険が下りないといった信じられない現状でした。ムーア監督は今回要人への突撃取材という戦法をあまり使わず、破綻したアメリカ医療制度問題を権力のあるなし、保険加入・未加入に関わらず、全ての人に危機感を持って論議をしてほしいと考えたようです。後半のカナダやヨーロッパの医療制度(まるで夢のよう)については、税制や財源についての取材不足が否めませんが、「世直しリアル・エンターテイメント」としては、とても考えさせられる作品でした。

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