« 2007年5月 | トップページ | 2007年7月 »

2007年6月30日 (土)

◆Staphysagriaスタッフサグリア◆Sulphurソーファー

久しぶりのマテリア・メディカは、36基本(ベーシック)キット最後となるStaphysaguriaスタッフサグリアとSulphurソーファーです。

Staphysaguriaスタッフサグリアは屈辱や暴力・虐待を受けたり、プライドを傷つけられても、その怒りを表現せず(できず)、その感情を抑えつけてしまいます。強い権力や腕力を受け入れ、一見穏やかそうに見えますが、深く傷つき、怒りを心の奥底に溜め込んでいます。その不満が中毒傾向として性への強い興味やアルコール・タバコ依存として現れます。現代では、パソコンやゲーム・携帯中毒の人の中にも抑圧した感情に気づかず、何かに没頭することで過去の出来事を忘れようとしているスタッフサグリアな人がいるかもしれませんね。

Sulphurソーファーは、想像力豊かで哲学的なことを話す知的な人です。自己評価が高く、自説は曲げない、誇張や自慢をし、規則に従わない自己中心的な人でもあります。考えを実現する前に次々と新しい考えが浮かび、結局実現できないことで乱雑・怠惰になっていきます。頭がいっぱいの人ですから、身奇麗にしようとは思わないどころか、独自の価値観で妙な服装をしたり、コレクションに夢中になります。研究に没頭する科学者や思想家を想像しがちですが、皮膚疾患を持つやんちゃな子供の根本レメディーでもあります。

◆Staphysaguriaスタッフサグリア/ヒエンソウ

屈辱や暴力・しらみ・泌尿生殖器の問題

精神:屈辱や怒りといった感情を抑え込んで、トラブルを避けようと考える。温厚で従順、臆病な人だが、蓄積した不満から、突然物を投げつけたりすることもある。他人の無礼な言動や態度を敏感に感じるタイプ。

身体:学校で理不尽な扱いを受けた、上司に叱責された、夫に些細なことで殴られたなど、心と体が傷つき、その場で怒りを表現できなかった時に有効。精神以外でも、手荒に扱われたと感じる治療や手術後・帝王切開や会陰切開後・手術後や怒りの後の腹痛と膀胱炎・頭痛・しらみにも。日中はあくびばかりでて、夜間は眠れない不眠や夜間に遊ぶ子供にもよい。

悪化:強い感情(怒り・苛立ち・悲しみ)・接触・昼寝・タバコ

好転:朝食・暖かさ・怒りを表現する

◆Sulphurソーファー/硫黄

皮膚症状・早朝の下痢・起床後爽快でない

精神:独創的でポジティブな面と、自己中心的で怠惰な面を併せ持つ。体が温かく、閉め切った部屋や暖かい寝床を嫌う。時間の無駄と考えているためか、皮膚症状のためなのか風呂嫌いで猫好きの傾向がある。

身体:湿疹・発疹・おむつかぶれ・肛門の痒みなどの皮膚症状全般に有効。便やオナラが不快な悪臭を伴なう場合や早朝の下痢にもよい。朝爽快感がなく、起床後の頭痛や眼の炎症と痒み・更年期障害・不眠にも使用。

悪化:入浴・暖かく閉め切った部屋・汗や発疹を薬で抑圧すること

好転:外気・発汗・動作

|

2007年6月12日 (火)

長引く咳の本当の原因

R0010685 「原因不明 長引くせき~百日ぜきにご注意」という見出しの新聞記事を見つけました。国立病院機構福岡病院の調査で、結核や気管支喘息などの病気が見つからず、原因不明の咳が長引く大人の約2割に百日咳の疑いがあるというものでした。香川大学では先月100人以上が百日咳に集団感染し休校になったそうで、大人の間では予想以上に百日咳が広がりをみせつつあるという内容でした。

百日咳は百日咳菌への感染によって起こる呼吸器感染症で、以前は乳幼児がかかると死亡することもある危険性の高い病気でした。しかし今日は経過が軽くなっているようで、大人の場合はより軽症ですむため、知らずに家族を感染させてしまうことがあります。私たちは細菌と聞くと、どうしても悪者扱いをして、汚い、避けたい、撲滅したいなどと考えがちですが、細菌が存在するのは、私たち人間が存在するのと同じくらいあたりまえのことなのです。そしてホメオパシーでは、人間が病気になる原因はこれら病原体にあるのではなく、その病原体に共鳴してしまうバイタルフォースの滞りにあると考えます。

ホメオパシー講演会で初めてこの話を聞いた時、目から鱗が落ちるとはこのことかと思いました。そして私が人生で積み上げてきた常識がガラガラと崩れた瞬間でもありました。それまで、世の中で健康によいとされる様々なものを取り入れ、病気にならないように、子供にもよかれと人一倍熱心に予防接種を受けていたので、愕然としました。しかしよくよく考えてみると、外からいつ敵がやって来るかを恐れるより、自分自身のバイタルフォースをコントロールすることで、安全に病気と付き合える術を身につけられるのではないかと思い直しました。また病原体は恐ろしい、咳の症状は憎い、そして症状をなんとか抑圧しようとする精神に対して、肉体は必死に症状を押し出そうと努力していることを理解もせず、こんな体はもう嫌だと泣き言を言ったり、思うように動けないことに腹を立てたりしていた自分に気づいたのです。長い間、恐怖や憎しみ、悲しみ、怒りといった負の感情に囚われていた私のバイタルフォースはどんなに滞っていたことでしょう。既に咳は慢性化しており、この滞りを解放するためには多くのレメディーを必要としました。では現在、私自身が健康かと問われれば、答えはNOです。病気は病原体が作るのではなく、私自身が作り出すのです。私は病気を作り出す大元の存在とも言えます。もし真に健康な人がいたとしたら、その人は自ら病気を作り出すことはできないでしょう。つまり病気にならない人はいないし、病気でない人もいないということです。

百日咳についてですが、はしか(麻疹)同様、ホメオパシー的予防をすることが可能です。ただしDPTワクチン接種をされている方は、ホメオパスに相談されることをお勧めします。まずは改訂版の「ホメオパシーガイドブック⑥ホメオパシー的予防」(左上写真)に詳しく解説がありますので、是非ご一読ください。

|

2007年6月 4日 (月)

ホメオパシーを説明する難しさ

先日ホメオパス強化学習会に参加した際、以前クライアントとしてお世話になった担当ホメオパスの方から「これからは同志だね。お互いがんばろう」と声を掛けて頂きました。ホメオパシーについて何も知らなかった私に、ホメオパシーの素晴らしさを体感させてくれた人であり、彼女との出会いがなければRAHへ進むこともなかったかもしれません。もちろんホメオパシーを勧めてくれた友人や由井先生の講演会で衝撃を受けたことがきっかけで相談会へ足を運んだわけですが、直接、精神状態や症状の改善のために携ってくれたのは彼女であり、ホメオパシーの可能性を身をもって確信したのもその時でした。私なりに4年間がんばってきたことを認めてもらえたようで、一晩中感激していました。

それとは反対に、先月旧友で集まった際には、力不足を改めて認識させられました。ちょうどホメオパシー実践者とそうでない人が同人数いたのですが、多少の理解を示すまでにこぎ着けたかどうか・・・。やはり原理が分りにくい、科学的でないということのようでした。そこでアロパシー(現代西洋医学)との違いについて、アロパシーは痛む患部の症状に注目するが、どうして痛みが始まったのか?という原因を追究していない、という切り口で説明を開始しました。車や時計でも故障があれば、まずその原因を見つけて修理をします。原因解明なくして治癒はありえないと考えるホメオパシーも患部の症状だけでなく、肉体や精神、環境、病歴などなど、その人全体に注目し、原因を見つけて根本治療を目指す療法なのだと。数十年前は、ストレスが病のもとになるとは誰も考えなかった時代もありましたが、今は日常的にストレスという言葉を使うように、前述の考え方については肯定的であっても、なぜ一分子も含まれないレメディーに作用をする力があるのかが理解できないと言われてしまいます。この問いに科学的に答えることはできませんが、遺伝子などマクロのレベルで研究が進む現代でも、私たちがなぜ存在するのかという素朴な疑問が解明されていないことと同様に、全てが科学的である必然があるのでしょうか。すり替えだ、逃げている、話題を戻せ!・・・では、レメディーですが、私たちもレメディーにパワーがあると考えているわけではないのです。治癒する力を持つのは人間そのものであり、バイタル・フォースがあってこそなのです。ホメオパシーではこのバイタル・フォースがなければ人間は生きられないと考えており、レメディーはバイタル・フォースに気づきを与えるきっかけに過ぎないのです。バイタル・フォースは生命の源であり、私たち日本人はこれを「命」という言葉で表現することができます。命は自己を正常(健康)に保存するために自己治癒力を発動し、怪我した時には意識して命令を下さなくても、すぐさま治癒が開始されます。バイタル・フォースは目で見ることはできませんが、人が生きていることでバイタル・フォースの存在は確認することができます。死者にはバイタル・フォースはありません。死の1秒前の肉体と死後の肉体を物質的に比較しても、その構成に大きな違いはありません。しかしバイタル・フォースがないのです。生きている人にはバイタル・フォースがある、という大前提を受け入れてもらわない限り、何をどう説明しても心からの理解は得られないでしょうし、その努力を重ねなければならないと痛感しました。

|

« 2007年5月 | トップページ | 2007年7月 »