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2006年12月18日 (月)

◆Phosphorusフォスフォラス◆Pulsatillaポースティーラ

Phosphorusフォスフォラスは元素の燐で、生体エネルギーの源DNAやATP(アデノシン三燐酸:生物の運動・物質代謝・合成などに広く関与)を構成するひとつです。主にリン酸カルシウムとして鉱物界や動植物の体内に含まれており、身近なところではマッチや農薬・燐化合物の製造に使用されています。燐は50度で発火するため、マッチの先は摩擦によって容易に炎を上げますが、あっと言う間に燃え尽きてしまいます。Phosphorusフォスフォラスはこの燐の特性そのままに、元気なときは周りを照らすほどに輝き、優しさゆえに誰からも愛される存在です。しかし周囲の空気を読み取りすぎて、他人の意見に流されやすく、また他人との境界線がないために他人の問題を自分自身のことのように抱えて疲れ果ててしまいがちです。美しいものや神秘的なことにも興味を示し、あれこれと手を広げて地に足がつかないタイプです。彼らは楽しいことや美しいものだけに囲まれていたいと考えており、現実を認識していません。人生は長い道のりです。一瞬で燃え尽きるマッチではなく、薄暗くとも息の長い行灯(あんどん)ぐらいがよいのではないでしょうか。

Pulsatillaポースティーラは植物のオキナグサです。このレメディーのテーマは自立であり、生まれたときから自立した人間はいないので、全ての人が必要とするレメディーといえます。生まれて初めて自立を経験するのはいつなのでしょう?初めて親以外の人に抱っこされるとき、公園デビューで他人の中で遊ぶとき、また多くの子供は親から離れる幼稚園入園のときかもしれません。子供は親から離れようとせずメソメソ、場合によっては大声で泣くでしょう。そればかりか幼稚園に入った途端に風邪をひきやすくなったり、中耳炎になったりします。他にも子供特有の病気、はしかや水ぼうそうなどに次々と罹ることもあるでしょう。しかし子供特有の病気は、身体が病気を乗り越えることで抗体形成を学び、子供は自信を増し、身体の自立へと繋がるのです。そして精神については、Pulsatillaポースティーラでいつかはひとりで人生を歩むことに気づかねばなりません。これは誰もが通過しなくてはならない試練であり、避けたり、先延ばしにしても必ず目の前に立ちふさがるものです。ですから熱や中耳炎だといって自己治癒力を発動させることなく薬で症状を抑えてしまっては、子供は薬に依存するだけで、せっかくの自立を学ぶ機会を失ってしまいます。Pulsatilaポースティーラが心身ともに気づきを与え、自立へと手助けしてくれます。

Phosphorusフォスフォラスは、5月の◆Calc-carb.カルカーブの回で触れた代表的な子供の根本レメディーでもあります。またPulsatillaポースティーラを根本レメディーに加える海外ホメオパスもいます。好奇心が強く、知らない人ともすぐ友達になれたり、身体的には細身で背の高い、出血傾向や消化・呼吸器に問題のでやすい子供はPhosphorusフォスフォラス、コロコロと気分が変わりやすく、泣き虫で親離れができない、または気を引いて仲間を欲しがるタイプで、身体的には脂っこい食事を苦手とし、黄色の分泌物を出す傾向の子供はPulsatillaポースティーラを根本体質としていると考えられます。

◆Phosphorusフォスフォラス/燐

神経過敏・呼吸器の問題・出血傾向

精神:性格は優しく社交的だが、開放的過ぎるため影響されやすい。また心配性で過敏、恐怖心も強く、雷・暗闇・幽霊を怖がる。思いやりがあり、多くの人から好かれるタイプ。

身体:一般的に体が冷たいのに、冷たい飲物やアイスクリームを欲求する。症状は主に消化・呼吸器に現れ、胃痛・胃腸炎・下痢・吐き気や風邪による咽頭炎・失声・空咳・気管支炎の他、鼻血などの出血で、特に鮮血の血が止まりにくい時によい。

悪化:感情や接触などの些細なこと・温かい食べ物・左を下に横たわる

好転:食べる・冷たい飲物・睡眠

◆Pulsatillaポースティーラ/オキナグサ

移り気で泣き虫・黄色の分泌物・月経不順

精神:温厚で従順、感情的で涙もろい。親や他人を喜ばせたい、気に入られたいという気持ちが強く物事を断れず優柔不断。自分は可愛そうだと考える節があり、他人の注意を引きたがるタイプ。閉所や人混みを嫌う。

身体:症状は変わりやすく、移動する。子供・思春期・更年期の女性によくあう。特徴的なのは、暑さに不耐と喉の渇きがないこと。また多量で濃厚な黄色の分泌物が出る傾向。症状としては、風邪・鼻炎・中耳炎・目の炎症・膀胱炎の他、月経不順・月経前症候群・月経困難症・妊娠や出産時の不調・更年期の問題、水ぼうそう・おたふく風邪、脂っこい食事からの下痢・消化不良・嘔吐にもよい。

悪化:暖かさ・足が濡れる・夕方・脂っこい食事

好転:寒さ・新鮮な空気・冷たい飲食物

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