« 2006年6月 | トップページ | 2006年8月 »

2006年7月29日 (土)

◆Ignatiaイグネシア◆Ipecacイペカック

Ignatiaイグネシアは失恋の代表的なレメディーですが、その本質は「世の中には手に入らぬものがあることを知ること」です。手に入らぬものへの執着は心に矛盾や葛藤を生みます。手に入らぬものがあるという現実を受け入れ、苦しみを乗り越えることで人は成長します。案外、手に入らないものは必要のないものなのかもしれません。お茶のCMではありませんが、「苦い濃い(恋)より、甘い濃い(恋)」。辛い恋は忘れて、次いきましょう!

Ignatiaイグネシアは別離の苦しみにもよいレメディーです。離婚や死別は大きな苦しみですが、「手放さねばならないものがある」ということも知らねばならないのが人生です。思い描いた理想とは違っても、私たちは歩み続けなければなりません。「なんと人生とは過酷なものなんだ!」と嘆くなかれ。それを取り去るために、自然の中にはレメディーとなる物質が数多く用意されているのですから。

◆Ignatiaイグネシア/イグネチア豆

突然の深い悲しみ・ヒステリー・顎関節症

精神:失恋、離婚、死別などに直面し、深い悲しみから感情のコントロールができなくなっている人。泣きながら笑ったり、急にヒステリックになったり、感情がコロコロと変化する時にも。感受性が豊かでロマンチストだが、慰めらると心にもない言動をする人に向く。

身体:悲観や失望などの心的ストレスから頭痛や痙攣(顔面の引きつりなど)・不眠・拒食や過食傾向・物が喉につかえるなどによい。生理前のイライラや生理痛にも有効。

悪化:突然の不幸・慰め・タバコ

好転:大量の排尿・痛む側を下に横たわる

◆Ipecacイペカック/吐根

激しい吐き気・空咳・真っ赤な出血

精神:疲れのため機嫌が悪く、何をしてあげても満足しない人。顔は青白く、うんざりした表情。他人に近づいて欲しくないと考える。

身体:吐いても吐き気がおさまらない、喉が締め付けられるような強烈な吐き気に適応。嘔吐を伴う下痢・風邪・頭痛・鼻血によい。特に呼吸が苦しくなるほど咳がでて、最後には吐いてしまう時に有効。他に、つわり・出血の多い月経・生理痛にも。唾液分泌が多いことと、舌がキレイなことが特徴。

悪化:湿気のある暖かさ・食べ過ぎ・脂っこい食物

好転:外気

|

2006年7月21日 (金)

【風邪・インフルエンザ】

7/1の【熱】の章で、レメディーの選び方のコツをお話しました。風邪の場合も同様ですので参照してください。また、リピートの回数などについては、2006年3月21日の【レメディーの使用方法】で詳しく説明していますので、併せて参照ください。

風邪は日常よくある急性症状ですが、キットを使い始めたおかげで、病院やドラックストアへ行く回数が格段に減りました。以前は、金曜日の夕方や休日に限って、子供が高熱を出したり、喘息の発作を起こしたりして、あわてて病院に駆け込んだものです。病院には多くの子供が待合室に溢れ、診察は数分なのに、会計や薬の処方を併せると半日がかりになることもありました。今は風邪で病院に行くこともなくなり、ホメオパシーは体やお財布にやさしいだけでなく、時間をの無駄を省き、心にゆとりをもたらせてくれていると思います。

【風邪・インフルエンザ】

Aconaiteアコナイト     ・・・・・冷たく乾燥した空気にさられたことにより、発熱から始まる症状。風邪のひき始めに有効。

Arsenicumアーセニカム  ・・・・・くしゃみや皮膚を刺激する水っぽい鼻水。強い悪寒や落ち着きのなさがある時に。

Bryoniaブライオニア        ・・・・・空咳で喉や胸の痛みがあり、痰が出しにくい時に。症状が停滞している時にも有効。

Gelsemiumジェルセミウム・・・・・背骨に沿って走る寒気を伴うインフルエンザや風邪。喉の渇きがなく、疲労や衰弱が強いときにも。

Ipecacイペカック       ・・・・・消化器系にくるインフルエンザや風邪に。咳で嘔吐してしまう時にもよい。鮮血の鼻血がでることもある。

Kali-bic.ケーライビック ・・・・・風邪の後期で、鼻水が緑色がかった黄色の時に。濃厚で、粘着質、鼻はかんでも出しにくい。

Mercuriusマーキュリー  ・・・・・黄色の鼻水と口臭が特徴。熱がりで寒がり。大量の水を飲み、夜間に寝汗をかく時に。

Nat-mur.ネイチュミュア ・・・・・くしゃみと止まらない卵白様の鼻水に。熱により唇にできたできもの(ヘルペス)にも有効。体が冷たいのに、熱と太陽で悪化する。

Pulsatillaポースティーラ  ・・・・・濃厚な黄色の鼻水。鼻が詰まり、頭痛や耳炎を伴う場合に有効。熱があるのに、喉が渇かないのが特徴。

Rhus-tox.ラストックス ・・・・・インフルエンザの症状で、筋肉や関節の痛みを伴い、痛みで落ち着けない時に。発熱時の腰痛や声がれにもよい。

この他に36キッズキット中の、Veratrumバレーチュラム(下痢や嘔吐を伴う風邪に)もよい。

|

2006年7月13日 (木)

◆Hep-sulphヘパソーファー◆Hypericumハイペリカム

Hep-sulphヘパソーファーは化膿に対して有効なレメディーです。膿を作りやすい体質に人は、精神的に憎しみの感情が強く、怒りっぽく、極端な破壊衝動があるといわれています。私も思春期に化膿するニキビに悩まされていました。今考えると、イライラと怒りっぽく、考えの浅い衝動的な部分がありました。あの持て余した負のエネルギーを集めてプラスに転じさせ、何か社会的貢献とは言わないまでも、自己の成長に役立てられればよかったなー、などと今更ながら思います。

憎しみや怒りの感情は何も生み生み出しません。このような負の感情に囚われた時の言動は、冷静なときとは違い、後悔をすることになりかねません。レメディーは、囚われてしまう前に、負の感情を流す助けとなるでしょう。Hep-sulphヘパソーファー以外にも、36基本(ベーシック)キットの中には、Chamomillaカモミラ(痛みにより不平不満が多い時や子供のかんしゃくに)、Lachesisラカシス(ホルモンバランスの変化から感情抑制ができず嫉妬深くなる時に)、Nux-vomicaナックスボミカ(他人のミスに厳しく物事がスムーズに進まない時や音・匂いなどにイライラする時に)、Sulphurソーファー(自己中心的で傲慢、他人への思いやりがなくなる時に)、Staphysagriaスタッフサグリア(普段抑圧した怒りが爆発した時に)などがあります。状態にあわせて試してみてください。

◆Hep-sulphヘパソーファー/硫化カルシウム

化膿・神経過敏・寒がり

精神:人間嫌いで触られることを嫌がり、音や寒さに耐えられない。冷気・隙間風にさえ過敏なように、些細な他人の言動に怒りを感じるタイプ。時に口汚く、暴力的になったり、火をつけたいという衝動に駆られる。

身体:蚊に刺されただけで化膿する人だけでなく、一般にニキビ・肌荒れ・あかぎれ・黄色い膿の出る発疹・ものもらいなどに有効。チーズのような分泌物が出る鼻炎・耳炎・歯茎の腫れ・喉の腫れや腺(首・脇の下)の腫れにも用いられる。物が飲み込めないほど痛む時にも。

悪化:冷たさ(外気・冬・隙間風)・接触

好転:熱いもの・湿気のある気候

◆Hypericumハイペリカム/オトギリ草

神経に達する怪我・刺し傷・破傷風予防

精神:難産で生まれた人、事故・怪我をしやすい人、事故・怪我以来の誤字脱字、憂鬱な気分の人。身体のトラウマにより、生命力の半分しか活かせず、性格すら変わってしまった人。

身体:手足の指・目・頭・尾骨など神経が集中する敏感なところの怪我。ドアに指を挟む・爪がはがれる・突き指・くぎやトゲが刺さる・尾骨や頭部の殴打・手術・抜歯などにArnicaアーニカといっしょに摂る。他に神経痛・腰痛・動物による噛み傷や野外でも怪我にも破傷風予防として用いる。

悪化:振動・冷気・霧

好転:静かに横たわる

|

2006年7月 1日 (土)

【熱】

風邪もインフルエンザもウイルスが原因の病気で、高熱を伴うことがあります。しかしこの発熱は体の状態をを知らせる情報の1つであり、体内で白血球が熱となって、熱に弱い細菌やウイルスと戦っていることを示しています。悪寒でブルブルと震えるのも、さらに熱を生み出し白血球に加勢しているに過ぎません。熱や悪寒は恐ろしいものではなく、体の賢い機能が正しく働いていると考えられます。解熱剤ですぐに熱を下げてしまうことは、体がウイルスと戦っているその働きの足を引っ張ることだと分りますね。そこで適切なレメディーを入れてあげると、戦いに必要な熱を上げたり、不必要な熱を取り去ってくれたりします。熱が出た状態が長引くと、戦いで作られた老廃物の排出をつかさどる腎臓の機能も低下するので、尿量も少なくなりがちです。充分かつ頻繁に水分摂取を心がけ、早めにレメディーで対処しましょう。

36基本(ベーシック)キットを買ったばかりの頃は、熱といえばBelladonnaベラドーナと思い込んでいたものです。熱といっても様々なタイプがあり、突然の高熱か、徐々に高くなったのか、喉が渇くのか、悪寒があるのか、熱以外の症状を伴うのか、など症状を観察してみるとその違いに気づきます。Belladonnaベラドーナを用いるためには、突然の高熱、真っ赤な顔で眼はウルウル、頭は熱いが手足は冷たい状態でなくてはなりません。(急性症状の場合、この全てが揃わなくても構いません)そこでさらに喉が渇いて、寝汗はかかないという情報を得たとするなら、熱の間に喉が渇かないのが特徴であるPulstillaポースティーラではないと考えます。夜に大量の汗をかくChinaチャイナやMercuriusマーキュリーも除外します。汗をかかず体が乾燥して、水を大量に飲み、節々が痛むなら、Bryoniaブライオニアと思われます。しかし患者が落ち着きなく動き、時折伸びをしたりするなら、少しも動きたがらないBryoniaブライオニアではないでしょう。そこで患者に聞いてみると、発熱と同時に筋肉や関節の痛みがあるとのこと。この場合は、GelsemiumジェルセミウムやRhus-tox.ラストックスがよいと思い至るのです。上記の症状に加え、ゾクゾクする悪寒や喉の痛み、体の重い感じ、衰弱感を感じるインフルエンザのような症状にはGelsemiumジェルセミウムが適切です。Rhus-tox.ラストックスとあわせて、Gelsemiumジェルセミウムも摂りましょう。

レメディーを選択するときは、まずカテゴリーから「■風邪の症状」を選び、【熱】にあげられたレメディーを上記のように消去していく方法で絞り込みます。さらに熱以外の症状があるなら、【咳】【喉の痛み】(後日追加していきます)なども参照の上、最終的に決定します。選択したレメディーをリピートして症状に変化がなければ、もう一度考え直す必要があります。選択の際注意したいのは、少しの違いで除外してしまわないこと。手元にないものがベストと思っても、この場は、より近いものを摂りましょう。摂らないより、摂った方がよいですから。またインフルエンザ様の症状には、サポートー34(インフルエンザ)やレメディーセットのインフルセットもあります。

【熱】

Aconiteアコナイト       ・・・・・突然の寒気や高熱。体が冷えた後や精神的ショック後に生じた場合に。喉が渇く。熱の出始めに大変有効。

Arsenicumアーセニカム   ・・・・・強い悪寒と落ち着きのなさを伴う変動する熱。症状は夜中に悪化。体は大変冷たく、不安が伴う。常に水を欲しがり、チビチビ飲む。

Belladonnaベラドーナ    ・・・・・突然の高熱。熱があるのに、喉の渇きがあまりなく、柑橘系の飲物だけ飲みたがる。顔が赤く、眼がキラキラと輝き、テカテカした顔。

Chinaチャイナ         ・・・・・周期的に熱を伴い、悪寒・痛み・脱水症状・衰弱がある時に。夜間に滝のような汗をかくが、発汗で症状が改善しない。

Gelsemiumジェルセミウム ・・・・・悪寒がある熱、微熱が長引く風邪、特にウイルス性の風邪に。熱と寒気が交互にあり、疲労や衰弱もある。喉の渇きはあまりなく、頭痛や筋肉の痛みを伴う場合に有効。

Mercuriusマーキュリー   ・・・・・熱が上下し、夜間に悪化する。リンパ腺や扁桃が腫れ、口の中が金属の味がして口臭もする。喉が渇き、夜に大量の汗が出ても、症状が改善しない場合に。

Pulstillaポースティーラ   ・・・・・高熱があるのに喉の渇きがない。子供は熱で泣き虫になることあり。外気で気分がよくなる時に。

上記以外にも、36キッズキット中のPyrogenパイロジェン(長引く・上下する高熱や産褥熱に)、Stramoniumストロモニューム(幻覚・幻聴が特徴の高熱。夜中に泣き叫ぶ子供に有効)などもよい。

|

« 2006年6月 | トップページ | 2006年8月 »