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2006年4月 7日 (金)

ちょっとひと息。『ホメオパシー劇場』

説明ばかりで退屈でしょうから、ここらで「レメディーの働き方」をドラマ仕立てでお話しようと思います。もちろん、完全なフィクションです。キットを使っている人が、日常、どのようにレメディーをとっているかが少しでも分ればよいと思い制作してみました。

ここに1人の新人女優がいます。美しく、聡明なため、デビュー間もないにもかかわらず数本のCM契約があり、夏からは初主演ドラマのオファーもあり、順風満帆な女優人生を歩んでいます。しかし最近、仕事先に行くと頭痛がします。痛みは日増しに強くなり、彼女は痛みに耐えかねて市販の頭痛薬を服用します。すると痛みは、アッという間に消えてしまいました。数日後、彼女はまた頭痛を感じ、同じ薬を服用します。こうして頭痛のたびに薬に頼り、次第に彼女は頭痛という慢性病になり、薬が片時も手放せなくなります。頭痛薬は痛みを消し去るわけではなく、薬効により神経ブロックされた結果、痛みを感じなくなったに過ぎません。長い年月薬に頼り続けると、その薬効もあまり感じなくなることでしょう。そして、もっと多くの、もっと強い薬へと移行せざるを得なくなるでしょう。

彼女がもしホメオパシーを知っていて、応急キットの「36家庭用(ベーシック)キット」とその使用方法の解説書「ホメオパシーin Japan」を持っていたなら、結果は違ったものになるでしょう。彼女は、本の後半にあるレパートリーの痛みのページを開きます。まず「痛み全般」という項目からMag-phos.マグフォスというレメディー名を見つけます。出番も迫っているので、取り急ぎキットからMag-phos.マグフォスを1粒取り出し服用します。なんとかその日の仕事は乗り切ることができましたが、翌日も頭痛が始まってしまいます。彼女は慎重に検討し、「(スポットライトの)人工的な光による頭痛」という項目で、SilicaシリカとPhosphorusフォスフォラスを選び試してみます。しかし、どうも変化がみられないので、次に「ズキズキする脈打つような頭痛」でBelladonnaベラドーナ、「前頭葉の頭痛」でNat-mur.ネイチュミュアなどを試してみますが、なかなか症状はなくなりません。(適切なレメディーがすぐに見つけられないこともありますが、使いこなすうち、自分にあうレメディーを見つけることができるようになります)

気の短い彼女は、すぐにホメオパスに相談に行きます。

「何をとっても、頭痛がよくならないのはどうしてでしょう?」

「頭痛が最初に始まった時、何か特別なことがありましたか?」と尋ねるホメオパス。ここでホメオパスは、彼女の身体が頭痛という症状を通して、何を訴えているのかを探っているのです。

「ちょうど、初主演のドラマが決まって喜びと同時に不安になりました」

「どうして不安を感じたのですか?」

「デビューして初めて出演するドラマが、視聴率低迷のため打ち切りになったことがありました。初めてもらった台詞を、何日も練習し、収録も終わっていたのに、放送されることはありませんでした。初主演の番組が、もし同じようなことになったらと考えると、不安で心臓が止まりそうになります」と、落ち着きのない様子で語ります。そして急に、

「いいえ、きっと死んでしまうと思います!」と、まるで昼ドラの台詞のように大げさなことを言います。

どうやら原因は、不安のようです。この不安が、バイタルフォースを弱め、身体に対して症状というメッセージを発しているのです。ですから頭痛薬を飲んでも、この不安が消えない限り、頭痛は解消できません。

「では、どんな時に頭痛は起こるのですか?」ホメオパスは、処方しようと考えたレメディーが、確かに彼女にあうものかどうかを確認するために、再度質問します。

「いつも突然激しく始まります。たいて深夜のスタジオが多いです。オフでのんびりしている時は起こりません」

ここまで聞けば、セルフケア講座に参加したことのある方やキットをお使いの方は、彼女に必要なレメディーが何であるか、わかりますよね。恐怖や不安にNo.1のレメディーといえば、Aconiteアコナイト(前回の記事をご覧ください)です。突然始まる激しい痛み・死ぬと思い込む・落ち着きがない・深夜に悪化・休息で好転など、どれもAconiteアコナイトにピッタリです。今まで彼女の選択したレメディーでは、根本原因である不安を取り除くことはできなかったのです。この不安に、Aconiteアコナイトで気付きを与え、不安を乗り越えられれば、頭痛は自然に解消されるでしょう。

・・・っと、これは単なる創作ドラマであり、比較的短時間でレメディーが探し出せたことになっていますが、実際はこんなに単純でないことが多いです。長い期間、持病の頭痛で苦しんだ人は、もういつから始まったのか、その頃に何があったのかを忘れてしまっている場合も少なくないからです。ホメオパスが、そういう人に最良のレメディーを選択するには、対話を重ね、信頼関係を築き上げねばなりません。時に、相談者は他人に知られたくないことや辛い過去についても語らねばならない場面に出会うでしょう。これには時間が必要になるでしょうが、突然に起こった急性の症状であるなら、36家庭用(ベーシック)キットで対応することができるでしょう。

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