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2006年4月29日 (土)

ホメオパシック クリーム

R0010161 前回、「怪我にはCクリームを併用すると良い」と記述しましたが、ホメオパシック クリーム類の説明がまだでしたね。前後してしまい、申し訳ありません!

左の写真(上)ミント不使用の歯磨き粉・スパジリック トゥースペイスト(大)150g・¥1500、(下左)スパジリック ビーC(大)45g・¥3150、(下右)スパジリック ビー リップ 10g・¥980です。

ホメオパシーのレメディーは服用のみならず、その理論を応用開発した外用クリームも数種類あります。前回お話したCクリームとは、写真下左のスパジリック ビーCのことですが、現在ほとんどの人がこの正式名称を使わず、Cクリームと呼んでいます。それが当たり前になっており、日本ホメオパシーセンターのホメオパスも、ファーマシーでもCクリームで通じます。このCは、消毒のレメディーであるCalendulaカランデュラが配合されていることを意味しています。もちろん、歯磨き粉同様、合成化学物質や防腐剤は一切不使用。厳選された天然成分のみで製造されていますので、赤ちゃんや敏感肌の方にも安心して使用いただけます。成分は、天然ツバキ油、みつろう(正式名称のビーはこの蜜蝋:ビーワックスのこと)、植物由来の天然ビタミンE、天然香料です。

Cクリーム(傷の消毒・あかぎれ用)以外にも、Tuクリーム(皮膚の乾燥・痒み用)・Rクリーム(蕁麻疹・筋肉のコリ用)・Gクリーム(痔用)・リップクリームなどがあります。薬局の塗り薬と違う点は、用途の広さ(蕁麻疹と筋肉のコリが1つのクリームでOKなんて普通ないですよね!)と何がその人に合うかは使ってみないと分らないこともあるということ。たとえばアトピーと言っても、その患部はカサカサだったり、ジュクジュクのこともあります。その場合、Tu、Rのどちらがその人にあうか試してみなければなりません。知人から、口角炎がよくでき、大きく口を開ける度に切れて出血するのでCクリームを使ってみたが良くならず、リップクリークを塗ったらすぐに良くなった、という話を聞いたことがあります。傷・出血といえば、誰でもまず試すのはCクリームだと思います。しかし、リップの方が彼女には合ったようです。これは配合されているレメディーのどれかが彼女にヒット(当たった)したものと考えられます。残念ながら、クリーム配合のレメディーについては、企業秘密にあたるため、学生でも全てを知るわけではありません。ですが、長期に使用した感想としては、たとえヒットしなくても、悪化することはなかったですし、本当に傷の治りが早いということです。友人の子供が棘を指に深く刺した時も、抜くことができなかったので、Cクリームを塗っておいたら、ほんの数分後、棘が少しづつ出てきたと言うのです。嘘のような、本当の話です!また、異物を排出する能力ぐらい元々あるというご意見もあるでしょうが、ほんの数分の出来事でした。何はともあれ、使っていただかなくてはこの良さはご理解いただけないかと思います。昔は、消毒の薬品に硝酸銀を使用していました。金属の入った液体を傷口に付けるのと、配合されているの原物質を含まないホメオパシックな天然クリーム。あなたなら、どちらを選びますか?

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2006年4月27日 (木)

【切り傷・擦り傷・出血】

マテリア・メディカ*がまだ8つのレメディー*しか説明できていませんが、レパートリー*がないとセルフケアすることが難しいので、本日からレパートリーについても綴っていきたいと思います(文中の*印の解説はカテゴリーの用語集をご覧ください)。「レパートリー」を1つのカテゴリーにまとめてしまうと、症状から調べる際に情報量が多すぎて調べにくい思い、大まかにカテゴライズした、例えば「■怪我・痛みの問題」の中に、【切り傷・擦り傷・出血】・【打撲・捻挫】・【やけど】など細分化し、今後カテゴリーを「■おなかの問題」・「■風邪の症状」・・・と増やしていこうと考えています。(■印がレパートリーの印です)

ではどのようにレパートリーを使うのか、やけどを例にお話します。まずやけどをしてしまったら、カテゴリーで「■怪我・痛みの問題」を選び、出てきた急性症状の中から【やけど】を探します。【やけど】の中には、数種類のレメディーの記述がありますから、その中から一番当てはまると思われるものを選びます。どのくらいの頻度でリピートするかは、「レメディーの使用方法(2006年3月21日の記事)」を参考にしてください。但し、このブログは無理な自己治療をすすめるものではありません。やけどの場合でも、水ぶくれ程度で、範囲も小さなやけどまでで、それより深刻もしくは範囲の大きなやけどの場合は、すぐに病院で治療されることをお勧めします。また、患部が顔などの場合は判断も変わってくると思いますので、自己責任において判断願います・・・と、このような注意書きも添えますので、自己判断の上、36基本(ベーシック)キットから選択したレメディーを摂ってください。尚、たとえ小さなやけどでも、心配なので病院へ行きたいという方を止めるものでもありませんので、病院へ向かう間に摂っていただければファーストエイドとして役立つと思います。

36基本(ベーシック)キットは、さまざまな症状に用いられ、応用範囲の広いものばかりです。前回マテリア・メディアで紹介したBryoniaブライオニアは、体の乾燥のレメディーなどで、ドライアイや便秘、皮膚の乾燥などは思いついても、下痢にも用いるということを、つい忘れてしましがちです。レメディーには便秘と下痢のように、正反対の症状に思えるものでも、1つのレメディーがどちらにも有効なことがあります。これは、消化や腸に問題がある時、その問題が解消されればどちらの症状も改善されると考えられます。このように、マテリア・メディカだけでは選択が難しいので、症状からレメディーを選択できるようにまとめられたのがレパートリーです。完成まではほど遠いですが、のんびりがんばります!!

【切り傷・擦り傷・出血】

Arnicaアーニカ    ・・・・・外傷にはまずアーニカ。出血を和らげる。

Aconiteアコナイト  ・・・・・事故や怪我によりショックや恐怖を感じたら、アーニカと併用。

Calendulaカレンデュラ ・・・傷口の消毒、感染症を防ぐ。服用以外にCクリームも併用すると効果的。

Hypericumハイペリカム ・・指先などの末端の切り傷や過敏な部位・神経に達する怪我に。

Ledumリーダム    ・・・・・刺し傷、患部が青く冷たく痒みを伴う時に。

傷口が汚れている場合は、水で洗い流します。手元にHJマザーチンクチャーのカレンデュラがあるなら、薄めて患部を洗うと消毒が同時にできます。汚れが取れない、感染症が疑われる場所での怪我、鼠径部や脇の下に触ると痛む腺の腫れ、気分の悪さや熱がある場合、しばらくしても赤みや痛み・腫れが改善されない場合はすぐにホメオパスや医師の診察を受けることを勧めます。

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2006年4月23日 (日)

◆Belladonnaベラドーナ◆Bryoniaブライオニア

マテリア・メディカ第4回は、どちらも植物のレメディーです。Bryoniaブライオニアはウリ科のツル植物で、乾燥した土地でもしっかり根を張り、吸収した水分を逃がさず生育します。自分を支えるために、ツルを伸ばし安定を図る特徴そのままに、経済的安定を重視するあまり、物質主義に走るのかもしれません。なんだかドラマに出てきそうなタイプですよね?

マテリア・メディカを読んでいると、「これって私のこと?」と、思えるようなレメディーに出会うことがあります。また、どれもが自分のことのように感じることもあります。あなたも自分にあうレメディーを探してみませんか?

◆Belladonnaベラドーナ/セイヨウハシリドコロ

高熱・突然のズキズキ拍動するような痛み

精神:知的で、一見とてもいい人に見えるが、気分の落差が大きく、実は表面的な関係しか築けないタイプ。短気で、痛みに弱いため、怒りっぽく、時に暴力的になることもある。高熱時の幻覚や恐ろしい夢・うなされる時によい。

身体:症状はどの部位であれ、熱く、赤く、ズキズキと拍動する痛み。また、顔や皮膚は赤くなるが、手足は冷たい。目は濡れたように輝き、接触や音・光に過敏に反応。頭痛・日射病・目の炎症・喉の痛み・耳炎・乳腺炎などに用いる。高熱でも喉の渇きがないのが特徴。

悪化:頭が冷える・隙間風・触られること

好転:体を後に曲げる・暗い部屋

◆Bryoniaブライオニア/ブリオニア

強い痛みと体の乾燥・症状の進行の遅さ

精神:古い習慣を変えることができず、物欲強い倹約家。批判的で、仕事の話ばかりする。空想力や美的センスに欠けるが、ポジティブで働き者のため、ビジネスパートナーとして信頼がおけるタイプ。

身体:重く縫われるような痛みと乾燥(粘液が少ないと症状が進行しにくい)のため、わずかな動きでも苦痛を感じる。症状としては、めまい・ドライアイ・皮膚の乾燥・頭痛・空咳・関節痛・リウマチ・捻挫・はしか・おたふく風邪・母乳や生理の出血がなかなかでない・乾燥して出にくい便秘や動けないほどの下痢にも有効。

悪化:動作・パンや豆、脂っこい食物

好転:痛む側を下にして寝る・冷気・動かずにじっとしている

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2006年4月16日 (日)

◆Arnicaアーニカ◆Arsenicumアーセニカム

マテリア・メディカ第3回は、ArnicaアーニカとArsenicumアーセニカム(「ホメオパシーin Japan」には、Ars-alb.と表記されていますが、正式名称Arsenicum albumを略しただけで、どちらも同じ砒素)です。

子供連れで出かけるときに、36種類から1本だけを持って出かけるなら、という究極の選択を迫られた場合に選ばれるレメディーがArnicaアーニカです。怪我や出血などの応急手当のNo.1レメディーであり、怪我をしやすい子供に用いる頻度が最も高いレメディーだからです。Arsenicumアーセニカムは、猛毒の砒素から作られており、誤飲した場合、急性の中毒を起こす物質です。つまり、そうした時に起こす急性胃腸炎、嘔吐、下痢などの症状を取り去ってくれます。もちろん中毒ではなく、中毒様の症状にも有効です。また、アレルギー性の鼻炎や喘息などの呼吸器疾患にも適応しますが、これらは慢性病(2006年3月23日の「自然治癒力の働き」をお読みください)ですから、ホメオパスに相談されることをお勧めします。

◆Arnicaアーニカ/ウサギギク

事故による怪我・出血やうっ血・筋肉痛

精神:頑固で自分に厳しく、一度決めたことはやり通すタイプ。病気や怪我の重さを認めず、どんな時でも他人を頼ることが出来ないため、助けの手を差し伸べられても拒否する人に向く。

身体:ズキズキ痛む外傷・出血・打撲・捻挫・こむらがえり以外にも、激しい運動や労働後に起こる筋肉痛・関節痛や飛行機内で足がうっ血状態になる場合にもよい。出血を抑え、化膿を防ぎ、治癒力を高めてくれるので、歯の治療や手術前後・頭を打った直後・ニキビなどにも用いられる。

悪化:触られる・振動

好転:外気・冷水浴・姿勢を変える

◆Arsenicumアーセニカム/砒素

食中毒や消化不良・花粉症・焼けるような痛み

精神:疑い深く、所有欲が強い、情緒不安定タイプ。几帳面で潔癖症、健康に対して常に不安があり、重病でないかと思い込む。体が冷たく、水をチビチビ飲む人に向く。

身体:心身の疲労衰弱が見られる嘔吐・下痢・胃の痛み。分泌物は水様性でヒリヒリと焼けるように皮膚を刺激する特徴あり。消化不良や花粉症以外にも風邪・鼻詰まり・口内炎・吐き気を伴う頭痛・湿疹にも有効。

悪化:深夜・あらゆる冷たさ(気候・食べ物・アイスクリーム・野菜など)

好転:あらゆる暖かさ・頭を高くする

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2006年4月13日 (木)

ホメオパシックトゥースペイスト(歯磨き粉)について

P1000098 以前、レメディー服用中は、ミント・メントール類やミントの含まれる歯磨き粉等を避けましょう、と書きました。では、日常にホメオパシーを取り入れている人は、何で歯を磨くのか?それは、ミントや添加物不使用のホメオパシックトゥースペイスト(ホメオパシックファーマシーやホメオパシージャパンのサイトでもお買い物できます)です。100%天然素材で作られており、発泡剤(界面活性剤等)・乳化剤・甘味料(サッカリン等)・着色剤・合成化学香料・防腐剤(パラベン等)・フッ化物(フッ化ナトリウム)・アルミニウム化物は一切不使用です!!

使っている感想は、界面活性剤が入っていないため泡立ちがないので、泡に邪魔されることなく、隅々まで時間をかけて磨くことができます。味は、ミントなどに慣れた人には、フェンネルやオオバコの香りが青臭いと感じる人もいるようですが、私自身は慣れきってしまったせいか、まったく気になりません。むしろ、市販のミント入りの歯磨き粉を使うと、刺激の強さに驚くことがあります。ホメオパシックトゥースペイストが手放せない理由として、歯の茶色い染色が減ったことと、歯石が付着しにくくなったことが挙げられます。お茶好きのため、茶渋のようなものが付着するのか、染色しやすく、長年通院している歯科医院の衛生士さんにもよく指摘されていたのですが、染色と歯石が確実に減っていると言われました。今では、ホメオパシーを知らない衛生士さんもホメオパシックトゥースペイストを使用しています。

では、せっかく添加物の話が出たので、もう少し詳しくお話しましょう。上記に挙げた添加物は、保存性を高め、歯を白くし、味や香りを良くするために、化学合成されたものが便利さゆえに多用されています。その中には、発がん性が疑われるもの(トリエタノールアミン・二酸化ケイ素・サッカリン)、アレルギーを起こすもの(デヒドロ酢酸・過ホウ酸塩・塩化リゾチーム)、体内の各器官に障害を起こすもの(パラベン・安息香酸・ジプロピレングリコール)、水質の劣化や環境を汚染するもの(研磨剤のアルミノシリケート・ゼオライト)が数多くあります。事前に行われる毒性試験では確認できず、販売後に毒性が確認できた例や多くの人には無害でも、体質や疾病などによって有毒になることもあります。こうした安全でない化学物質の氾濫は、環境ホルモンや化学物質化過敏症といった形で、現代社会にその危険性を示しています。添加物は国が認め、現代生活に不可欠なものとなっている以上、一切口に入れない、触れないということはできないでしょう。しかし2001年4月から薬事法改正により、化粧品などは配合している全ての成分を表示する全成分表示が義務づけられ、以前までの指定成分表示(より危険なものだけを表示)から漏れていた危険な添加物を知ることができるようになりました。私たちは、添加物の被害を防ぐために、添加物の危険性を知り、購入の際は添加物使用商品(歯磨き粉だけのことではありません)を選別できる、賢い消費者にならねばなりません。表示がされているということは、たとえ消費者がそれを読んだり、理解していなくても、購入したことで、添加物を認めた行動、つまりは自己責任となるのです。「危険なものを避ける」というのは、ホメオパシー以前の基本的健康法であるといえます。

全成分表示義務を受けて、自社製品で使用した添加物について、ホームページで情報公開をしたり、お客様窓口を設ける企業もありますが、全ての企業ではありません。また、左上写真(毎度、ボケた写真で申し訳ないです!)の「食品・化粧品危険度チェックブック」体験を伝える会・添加物110番編など添加物のことが詳しく分る書籍が多数出版されています。この機会に、添加物への関心を持っていただけることを切に願います。

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2006年4月10日 (月)

◆Apisエイピス◆Arg-nit.アージニット

P1000096 本日は、まずニュースから。今年もアースデイ(地球の日・4月22日)東京にホメオパシージャパンが参加します。アースデイとは、地球に感謝し、美しい地球を守る意識を共有する日です。1970年にアメリカで始まり、現在は世界184の国と地域、約5000ケ所で行われている、世界最大の環境フェスティバルです。トークライブ・コンサートの他にも、環境保護を訴える団体のブースやマクロビオティック・オーガニックのカフェやフェアトレードのマーケットなどが出店します。もちろん、自然を破壊しない(レメディーを作るのに必要な植物や動物はごくごく少量ですから)、環境にやさしいホメオパシーにも直接触れることのできるチャンスです。どなたでも気軽に参加できる、国内最大の市民ボランティアによる環境フェスティバルにあなたも出かけてみませんか?

    日時     : 2006年 4月 22日(土)・23日(日)

    メイン会場   :  代々木公園 

    ★ 詳しくは、http://www.earthday-tokyo.org/まで。

◆Apisエイピス/ミツバチ

蜂に刺されたような痛みや痒み・ピンク色の腫れ・むくみ

精神:常に忙しく働き者だが、不器用でよく物を落としたり、つまずいたりする。感情の起伏が激しく、悲しみや不満が多   く、よく泣くタイプ。

身体:プックリとピンク色に腫れる症状に有効。じん麻疹・おたふく風邪・虫刺され・やけど・アレルギーによる腫れやむくみによく、特に目・唇・顔・喉・が炎症を起こした時に使用。水分を欲しがらず、尿量の少ない膀胱炎にも用いられる。

悪化:熱さ(部屋・天候・飲物・風呂など全般)・触られる

好転:冷たい物

◆Arg-nit.アージニット/硝酸銀

心配事からの下痢やオナラ・上がり症・パニック

精神:やれば出来る能力があるにもかかわらず、約束に間に合わない、試験や発表がうまくいかないと心配になるタイプ。自己コントロールが難しく、気持ちが焦ってしまいう時に有効。普段から、急ぎ足で、早口の人。

身体:目前に迫ったイベントへの不安から、腹部がゴロゴロと鳴ったり、多くのゲップやオナラ・下痢・吐き気・動悸・目眩・結膜炎などに。消化器が弱いのに、甘い物・塩辛い物・冷たい物を好み、その結果頭痛や下痢を起こしやすい。

悪化:新しい場所や環境・試験などのイベント・高所・閉所

好転:冷たい外気・速く歩く

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2006年4月 7日 (金)

ちょっとひと息。『ホメオパシー劇場』

説明ばかりで退屈でしょうから、ここらで「レメディーの働き方」をドラマ仕立てでお話しようと思います。もちろん、完全なフィクションです。キットを使っている人が、日常、どのようにレメディーをとっているかが少しでも分ればよいと思い制作してみました。

ここに1人の新人女優がいます。美しく、聡明なため、デビュー間もないにもかかわらず数本のCM契約があり、夏からは初主演ドラマのオファーもあり、順風満帆な女優人生を歩んでいます。しかし最近、仕事先に行くと頭痛がします。痛みは日増しに強くなり、彼女は痛みに耐えかねて市販の頭痛薬を服用します。すると痛みは、アッという間に消えてしまいました。数日後、彼女はまた頭痛を感じ、同じ薬を服用します。こうして頭痛のたびに薬に頼り、次第に彼女は頭痛という慢性病になり、薬が片時も手放せなくなります。頭痛薬は痛みを消し去るわけではなく、薬効により神経ブロックされた結果、痛みを感じなくなったに過ぎません。長い年月薬に頼り続けると、その薬効もあまり感じなくなることでしょう。そして、もっと多くの、もっと強い薬へと移行せざるを得なくなるでしょう。

彼女がもしホメオパシーを知っていて、応急キットの「36家庭用(ベーシック)キット」とその使用方法の解説書「ホメオパシーin Japan」を持っていたなら、結果は違ったものになるでしょう。彼女は、本の後半にあるレパートリーの痛みのページを開きます。まず「痛み全般」という項目からMag-phos.マグフォスというレメディー名を見つけます。出番も迫っているので、取り急ぎキットからMag-phos.マグフォスを1粒取り出し服用します。なんとかその日の仕事は乗り切ることができましたが、翌日も頭痛が始まってしまいます。彼女は慎重に検討し、「(スポットライトの)人工的な光による頭痛」という項目で、SilicaシリカとPhosphorusフォスフォラスを選び試してみます。しかし、どうも変化がみられないので、次に「ズキズキする脈打つような頭痛」でBelladonnaベラドーナ、「前頭葉の頭痛」でNat-mur.ネイチュミュアなどを試してみますが、なかなか症状はなくなりません。(適切なレメディーがすぐに見つけられないこともありますが、使いこなすうち、自分にあうレメディーを見つけることができるようになります)

気の短い彼女は、すぐにホメオパスに相談に行きます。

「何をとっても、頭痛がよくならないのはどうしてでしょう?」

「頭痛が最初に始まった時、何か特別なことがありましたか?」と尋ねるホメオパス。ここでホメオパスは、彼女の身体が頭痛という症状を通して、何を訴えているのかを探っているのです。

「ちょうど、初主演のドラマが決まって喜びと同時に不安になりました」

「どうして不安を感じたのですか?」

「デビューして初めて出演するドラマが、視聴率低迷のため打ち切りになったことがありました。初めてもらった台詞を、何日も練習し、収録も終わっていたのに、放送されることはありませんでした。初主演の番組が、もし同じようなことになったらと考えると、不安で心臓が止まりそうになります」と、落ち着きのない様子で語ります。そして急に、

「いいえ、きっと死んでしまうと思います!」と、まるで昼ドラの台詞のように大げさなことを言います。

どうやら原因は、不安のようです。この不安が、バイタルフォースを弱め、身体に対して症状というメッセージを発しているのです。ですから頭痛薬を飲んでも、この不安が消えない限り、頭痛は解消できません。

「では、どんな時に頭痛は起こるのですか?」ホメオパスは、処方しようと考えたレメディーが、確かに彼女にあうものかどうかを確認するために、再度質問します。

「いつも突然激しく始まります。たいて深夜のスタジオが多いです。オフでのんびりしている時は起こりません」

ここまで聞けば、セルフケア講座に参加したことのある方やキットをお使いの方は、彼女に必要なレメディーが何であるか、わかりますよね。恐怖や不安にNo.1のレメディーといえば、Aconiteアコナイト(前回の記事をご覧ください)です。突然始まる激しい痛み・死ぬと思い込む・落ち着きがない・深夜に悪化・休息で好転など、どれもAconiteアコナイトにピッタリです。今まで彼女の選択したレメディーでは、根本原因である不安を取り除くことはできなかったのです。この不安に、Aconiteアコナイトで気付きを与え、不安を乗り越えられれば、頭痛は自然に解消されるでしょう。

・・・っと、これは単なる創作ドラマであり、比較的短時間でレメディーが探し出せたことになっていますが、実際はこんなに単純でないことが多いです。長い期間、持病の頭痛で苦しんだ人は、もういつから始まったのか、その頃に何があったのかを忘れてしまっている場合も少なくないからです。ホメオパスが、そういう人に最良のレメディーを選択するには、対話を重ね、信頼関係を築き上げねばなりません。時に、相談者は他人に知られたくないことや辛い過去についても語らねばならない場面に出会うでしょう。これには時間が必要になるでしょうが、突然に起こった急性の症状であるなら、36家庭用(ベーシック)キットで対応することができるでしょう。

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2006年4月 4日 (火)

◆Aconitアコナイト◆Ant-tart.アント・タート

本日より、36基本(ベーシック)キットのレメディー*を毎回アルファベット順に2種類づつ説明していこうと思います。つまり、18回で基本のマテリア・メディカ*が完成します。急性症状からレメディーを探すレパートリー*も同時進行で作成できればよいなぁ~、と考えています。(文中の*印の言葉の解説は、カテゴリーの用語集をご覧ください)この36種類は、日常の怪我や急性症状に出番の多いレメディーばかりを揃えています。是非、ご家庭のファーストエイドとしてお役立てください。今回よりカテゴリーにマテリア・メディカを追加しました。

◆Aconiteアコナイト/(和名)トリカブト

事故のショック・不安・風邪の初期症状

精神:突然の事故や心身のショック、著しい恐怖またはそのことにより発症した症状(パニック症・高所や閉所恐怖症・不眠など)に効果的。痛みに敏感で、体を上下に揺すったり落ち着きがない。死への恐怖がとても強い不安症タイプ。

身体:急に発症する高熱・喉や耳の痛み・咳・結膜炎・頭痛などで、乾燥した冷たい気候から始まることが多い。手足がチクチクしたり、激しい喉の渇きを伴うこともある。子供のおたふく風邪の初期やはしかにも。体が冷たい人に向く。

悪化(症状が悪化する誘因):恐怖・ショック・冷たく乾燥した気候・深夜

好転(症状が緩和する状況):汗をかく・休息・外気

◆Ant-tart.アント・タート/酒石酸アンチモン

しつこい咳・大量の痰・発汗

精神:見られる、触れる、邪魔されることを嫌がり、ひとりにして欲しいと思っている。どちらかといえば、老人と子供のレメディー。

身体:咳をすると、胸にたまった粘液がゼロゼロ鳴るような症状で、痰が粘着質で切れにくく出せない。あくびが多く、ウトウトした衰弱状態。発汗は多量で、リンゴなどの酸っぱい飲物を欲しがる。吐き気や白い舌を伴うこともある。溺れそうになった直後にも有効。

悪化:暖かい部屋や気候・触られる・夕方16時頃

好転:痰が出る・座る・冷たい飲物

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2006年4月 1日 (土)

レメディーの取り扱いと保管法

レメディーは大変繊細なものですが、保管の状態がよければ長期に保存・使用が可能です。そのためには、扱いや保管には一定の注意が必要です。まず、レメディーを容器から取り出す時は、直接手に触れないように、蓋に取ってから舌の下に入れ、自然に溶けるのを待ちましょう。基本的にレメディーは、それを摂る本人以外は手に触れないように注意しましょう。服用についての注意事項は前回と重複しますので、以下は保管についてまとめます。

まず、保管場所は冷暗所がよいでしょう。レメディーは凍らせたり、60℃以上になると効果が失われることが知られています。なるべく直射日光を避け、常温の涼しい場所に保管しましょう。原料が砂糖だからといって、夏場は冷蔵庫にいれなくちゃ・・・などと気を使う必要はありません。むしろ冷蔵庫は、強い電磁波の影響を受けるので避けましょう。同様に、テレビ・パソコン・携帯電話からも離れた場所に保管しましょう。できれば、電磁波防護バッグ(ホメオパシックファーマシーやホメオパシージャパンサイトでも購入可)に入れて保管することをおススメします。また、海外旅行の際には、X線検査を通りますが、これも避けたいものです。私は旅行の時は、レメディーを市販のカメラフィルム用X線防護バッグに入れた上で、手荷物として機内に持ち込むようにしています。X線防護バッグがない場合には、キッチンで使うアルミ箔に包んで携帯するとよいでしょう。

また、強い香りもレメディーに影響を与えるといわれています。保管場所やレメディーを取り出す時は、強い香りの香水や精油などのない場所がよいでしょう。特にミント・ティーツリー・ユーカリ・樟脳・メンソール類は避けましょう。

あまり神経質になる必要はありませんし、緊急時(相手が怪我や失神している場合)や幼児・動物に与える場合など、やむを得ない状況では、直接手にとってすばやく相手の口に入れて構いません。

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