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2006年3月14日 (火)

同種療法はどのように発見されたのか?

ホメオパシーという言葉はギリシャ語の「同じようなもの」と「病気・苦痛」という意味の言葉を組み合わせて名づけられました。そしてこのホメオパシーの名付け親であり、古代ギリシャ・エジプトでも使われていた同種の原理を発展させ、ホメオパシー治療を始めたのは、ドイツ人医師サミュエル・ハーネマン(1755~1843年)です。

彼はDr.ウイリアム・カレンの薬効書の翻訳をしているとき、「キナ(南米原産の熱帯雨林植物)の皮の苦味成分がマラリア治療に効果がある」という記述を見つけ、納得が出来ませんでした。なぜなら当時キナの皮はマラリアの特効薬とされていましたが、キナの皮よりもずっと苦味成分のある物質が存在し、それらがマラリアに何の効果もないことを彼は知っていたからです。

そこでハーネマンは、自分でごく少量のキナの皮を食べて、どんな症状が現れるか実験してみました。すると一時的に発熱、悪寒、脱水症状が交互に起きるマラリアと同じ症状が現れたのです。続いて他の人にもキナの皮を服用してもらいました。結果は同じく、みな一応にマラリアと同じ症状を一時的に訴えました。繰り返し実験をしても結果は同じでした。しかしあるとき被験者のひとりがまったく症状を出さないことがありました。その人は数日前から発熱や悪寒の症状があり、実験後その症状が消えて元気になっていたのです。このことから、マラリアに罹っている、もしくはマラリアのような症状の人にとってマラリアの症状を取り去る物質が、健康な人にはマラリア同様の症状をもたらすことにヒントを得たハーネマンは、「同種の法則」をはっきりと確信したのです。

彼は88年の生涯をかけてホメオパシーの理論を体系化し、現在のホメオパシーの基礎を築きました。その後、ホメオパシーはヨーロッパで広まり、アジア・アメリカへと広がりました。一時は現代医学から批判され衰退していた時代もありましたが、200年を経た現在は50ケ国以上の国々に広まっています。

それは、身体症状や局所だけをみる現代医学にはない、人全体に治療の焦点をあてるホメオパシーの考え方が注目されてきた現われではないでしょうか。人の体と心の間には密接な関係があり、この関係に病気も深く関わっています。ホメオパシーは症状に同種の物質を用いるだけでなく、その選択にはその人の根本体質・遺伝的要素・性格・ライフスタイル・精神状態など症状以外の全体のさまざまな要因に応じて選択がなされます。

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