« 英国でのホメオパシー事情 | トップページ | 同種療法はどのように発見されたのか? »

2006年3月13日 (月)

ホメオパシーとは・・・

ホメオパシーとは日本語で同種療法と呼ばれ、「健康な人に投与して、ある症状を起こさせる物質は、その症状を取り去るものになる」という『同種の法則』を基本原理とする自然療法です。

現在は行いませんが、私が子供のころ喉がヒリヒリ痛むときに、母がショウガ湯を作ってくれたり、長ネギと塩をから炒りしたものをガーゼに包んで首に巻いてくれました。子供の私は効果を疑いつつ、しかたなく巻いていた記憶があります。ショウガやネギより、病気のときだけ作ってもらえたリンゴのすりおろしがおいしくて、そちらばかりが思い出され、残念ながら効果のほどはまったく覚えがありません。しかし日本中で広く民間療法として伝えられている(ということは、その時代としては効果が高かったということですよね)この方法も『同種の法則』といえます。

では「ある症状を起こさせる物質」とは何でしょう?

たとえばコーヒー。朝一番のコーヒーがないと目が覚めない、また徹夜仕事や受験勉強で眠気を覚ますために飲む人もいるでしょう。それとは逆に、眠れなくなるという理由で、就寝前のコーヒーを控える人もいます。つまりコーヒーは「不眠の症状を起こさせる物質」です。ホメオパシーでは「神経興奮による不眠の人」にコーヒー豆から作られたレメディー*のCoffeaコフィアを服用してもらいます。このレメディーという砂糖玉には、コーヒーが限りなく薄められて染み込ませてあります。

「不眠を起こさせる物質」であるコーヒーそものでは不眠の症状を取り去ることはできません。しかし不眠の原因物質であるコーヒー豆を薄めることで不眠作用はなくし、その情報だけを残したレメディーを服用することで、「あれれ、興奮して眠れないところに、さらに興奮させるようなものが入ってきたぞ。そうか!自分は興奮していたんだ。これは、いかん、いかん」・・・ってな感じですかね~、バランスを欠いていることに気づくのです。

そして本来のバランスを取り戻すべく自然治癒力が働き、神経の興奮が治まって自然な眠りがもたらされます。ただし、すべての不眠にコフィアを使用するわけではありません。イライラして眠れないときにはNux-vナックスボミカ、恐怖でねむれないときにはAconアコナイトなど、同じ症状でも原因や状態に適したレメディーが選択されます。

こう説明すると、レメディーには何やらすごい力があるように思われるかもしれませんが、現物質がまったく入っていない以上単なる砂糖玉であり、物質的作用は何もありません。治すのはあくまで生まれもった自然治癒力なのです。ホメオパシーはスイッチがオフになっている自然治癒力が、オンの状態になるよう体に「気づき」を与えるだけです。このように、不眠には不眠を起こすもの、熱には熱を生じさせるものというように、同種をもって病因を自分自身の治癒力で押し出し、体と心に健康を取り戻させるのがホメオパシーです。

|

« 英国でのホメオパシー事情 | トップページ | 同種療法はどのように発見されたのか? »